『糖尿病の食事』
≪食事に関して≫
ポイント①血糖値を適正にコントロールする為に、食事でとるエネルギーを上手にコントロールしましょう。
■食事を取りすぎると血糖値が急上昇しなかなか下がりません。
■血糖値のコントロールが出来なくなると、症状を悪化させて合併症が進みます。
→単に食事量を減らすのではなく、自分の体格や活動量・治療の段階などによって摂取エネルギー量を決めてみましょう。
まず、自分の標準体重を調べ1日の摂取エネルギーを計算する
たとえば・・・ 身長165cmの主婦
身長(m) × 身長(m) ×22
1.65m ×1.65m ×22 =59.89 約60㌔
標準体重×※活動強度による標準体重1kgに必要な摂取エネルギー
60×25kcal=1500kcal
※活動強度による標準体重1kgに必要な摂取エネルギーの目安
強い 35 肉体労働や激しい運動をする人
適度 30 立ち仕事の多い人や適度の運動をする人
やや弱い 25 デスクワークの多い人や主婦
ポイント②血糖値が急激に上昇・低血糖になるのを防ぐ為に3食規則正しいタイミングで食べましょう
■血糖値の乱高下を避けて、合併症の進行を防ぎます。食事のタイミングが乱れると血糖値も乱れやすくなり、インスリンの作用が低下しコントロールがますます困難に。 →正常であれば血糖値は食後30分ほどで上昇し徐々に下がり、3時間で食事前の値に戻ります。糖尿病の人は上昇のピークが高く戻るのに時間がかかってしまうので、朝昼夕の食事のエネルギーを同じにして時間と量をバランスよく分配します。
(1日の摂取エネルギーを3等分して、朝6時・昼12時・夜6時など決めていつも同じ時間が理想的)
しかし、必ずしもこのようにいかない場合は、食事時間が空いてしまったらタイミングよく間食をとったり、夕食が遅い時は昼食のボリュームを増やし夕食は少なめにするなど、ライフスタイルに合わせて食べる時間と量を決めてみましょう。
ポイント③いろいろな食品で栄養バランスをとり、体の働きを円滑にし合併症にな
りにくくしましょう
■健康な人よりも感染症にかかりやすく、動脈硬化などの合併症の危険も高くなります。 そしてエネルギー過剰の食事を続けると、血糖値をますます上昇させ肥満の原因に。 また栄養素の過不足があると免疫力の低下による感染症・糖尿病の合併症が発生しやす くなりほかの生活習慣病を引起す原因となります。
これらを防ぐ為にも栄養のバランスがとれた食事を取ることが大切です。
→さまざまな食品の栄養素の特徴を覚えて、どの食品がどれだけ必要なのかを理解して食品選び、栄養バランスのとれた献立を作ってみましょう。
献立は《主食・主菜・副菜》の3品がそろったバランスのよいもので。
主食: 米・パン・麺類など ⇒おもにエネルギー源
主菜: 魚介・肉・卵・豆・豆製品など ⇒おもにたんぱく質源
副菜: 野菜・豆・豆製品・芋・きのこ・海藻など ⇒おもにビタミン・ミネラル・食物繊維源
その他: 乳製品・汁物・漬物など
ポイント④調理法や食材を上手に選び、塩分や脂肪を減らした食物繊維と抗酸化成分の多い食事で合併症のリスクを減らしましょう
■糖尿病の場合、血液にブドウ糖や脂質が過剰になりやすく動脈硬化症や腎症・網膜症などの血液や血管に関わる合併症にかかりやすくなります。そして、合併症を防ぐさまざまな有効成分を逃がすことになります。
→食事は、うす味にし揚げ物や炒め物を減らし、野菜類を充分に。
塩分は、食事量を適量にすることと、うす味に慣れることで大きく改善されます。
低脂肪にするには、揚げ物や炒め物を減らし、目に見えない油や脂肪を見きわめてたべないようにする。
食物繊維や抗酸化成分・抗血栓成分などは、豊富に含まれる食品を覚えて積極的に食べましょう。
食物繊維が豊富な食品 大豆製品・海藻類・きのこ類・青菜類・枝豆・グリーンピース・ごぼう・かぼちゃ・芽キャベツ・エシャロットなど
おもな抗酸化成分と抗血栓成分
ビタミンC: 柑橘類・いちご・キウイ・野菜類・芋類 など
ビタミンE; 魚介類・ナッツ類・植物油・カボチャ・アボガド など
カロテノイド類; 緑黄色野菜・わかめ・ひじき・マンゴー・パパイヤ など
ポリフェノール類; 緑茶・赤ワイン・ブルーベリー など
ドコサヘキサエン酸(DHA); マグロ・マダイ・ブリ・サバ・ハマチ など
イコサペンタエン酸(IPA); ハマチ・イワシ・マグロ・サバ・マダイ など
大豆レシチン; 大豆・豆腐・納豆・ゆば・厚揚げ など
アルキルチオスルフィネート類; にんにく・たまねぎ、ねぎ、にら など
参考資料:はじめての糖尿病の食事
ニチレイの『糖尿病食』です。『ダイエット食』などもあってそれぞれの目的に合わせて作られています。1食320kcal以下のおかずだからカロリー計算が簡単です。ハンバーグ、八宝菜、カレー、すき焼きから低カロリーデザートまで21メニューもあって1食320kcal。いろいろ選べます。
EBTでも運動指導と併用し、血糖値を正常範囲に戻すなど効果を上げています。
一度試してみてはいかがでしょうか。
